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2022.11.01

キュービクルの役割とは?基礎知識や点検について解説

キュービクルの役割タイトル

キュービクルの役割とは?基礎知識や点検について解説

キュービクルとは?

キュービクルは、正式には「キュービクル式高圧受電設備」という名称で、高圧の電気を受けるための金属製の箱です。発電所からくる6600Vの電気を100V・200Vの電気に変圧する機器を収めています。オフィスビルや商業施設など、高圧受電契約の建物に設置されている電気設備で、屋上や駐車場などに設置されていることが多いです。

キュービクルの設置基準

キュービクルを安全に使用するために、設置基準が定められています。まず、キュービクルを設置する際は土台となる基礎を作る必要があります。環境やメーカーに適した基礎を選択しますが、主流となっているのはコンクリート基礎です。キュービクルを設置する際、周辺のスペースにも注意しなければなりません。

火災予防条例によって周囲の建物と3m以上の間隔を空ける必要があり、キュービクルの周囲は点検ができるスペースを確保します。海岸が近くにある場所で設置する場合は、塩害による錆びつきで劣化することが考えられます。

それぞれのメーカーや種類に適した錆止め処理や塗装方法を施すことが重要です。雷対策や騒音対策も必要で、雷対策は避雷器を設置し、換気口・換気装置などの安全を守ります。騒音対策としては遮断器や遮音壁の設置、場所が屋上や2階以上であれば、防振ゴムを使用して対策をしていきます。

キュービクルの耐用年数は?

キュービクル内には、変圧器や高圧遮断器などさまざまな機器があり、どの機器も基本的には法定耐用年数が15年とされています。しかし、実際はキュービクルが15年で必ず使えなくなるというわけではありません。法定耐用年数はあくまで税法上の観点から定められているため、適切なメンテナンスによって、法定耐用年数以上の期間で使用することは可能です。

キュービクルを導入するメリット

キュービクルの役割安心安全

キュービクルを導入することによって、さまざまなメリットが考えられます。ここでは、電気料金を抑える・取り付け工事やメンテナンスが簡単・安全性が高いという3つのメリットについて解説していきます。

電気料金を抑える

高圧電力と低圧電力の電気料金単価を比較すると、高圧電力の方が安く設定されています。キュービクルを設置することによって、高圧電力を受電できるようになるので、電気料金を抑えることが可能です。基本的にキュービクルを設置する場所はオフィスビルや商業施設が多いので、電気料金を抑えることは非常に大きなメリットとなっています。

取り付け工事やメンテナンスが簡単

キュービクルはさまざまな機器が1つの場所に収められているため、取り付け工事や点検・メンテナンスが簡単というメリットがあります。取り付け工事が簡単ということは、キュービクル設置の工期が短くなります。また、箱型でコンパクトになっており、ある程度狭いスペースに設置することも可能です。電気室や変電室を作ることと比較して、キュービクルの設置はスペースを大幅に節約することができます。

安全性が高い

キュービクルは金属製の箱にさまざまな機器を収納しているので、感電や停電といったトラブルのリスクを大幅に下げることができます。屋外設置の場合も風雨や日射などの影響を軽減することが可能です。電気を扱う場所ではさまざまな事故の発生が考えられるため、安全性の高さというのは非常に重要なポイントとなってきます。

キュービクルを導入する際の注意点

キュービクルの導入を検討する際は、メリットだけではなく注意するべきポイントも把握しておきましょう。ここでは、キュービクルを導入する際の2つの注意点について解説します。

収納できる機器の大きさは制限がある

コンパクトということがキュービクルのメリットの1つでしたが、一方でサイズの大きい変圧器などの機器は収納することが困難で、収納できるサイズに制限があります。一般的に、1000kVAを超える変圧器の収納は難しくなっています。

定期的なメンテナンスが必要

キュービクルを設置後は、定期的にメンテナンスをする必要があります。キュービクル本体や設置費用だけではなく、設置後のメンテナンスのコストも必要になってくることを把握しておきましょう。

キュービクルの点検は義務化されている?

キュービクルを安全に長く使用するためには、月次点検や年次点検が必要であり、法令点検として義務化されています。さらに、保安点検を実施する際は、電気主任技術者がチェックする必要があると電気事業法によって定められています。電気主任技術者がいない場合、外部委託承認制度で業者へ委託することは可能です。キュービクルの故障は停電や感電などさまざまなトラブルを引き起こす可能性があり、定期的な点検を実行することは、安全性を高めるという最も重要なポイントに必要不可欠なことです。

月次点検の義務

月次点検では、月に一度(もしくは隔月1回)でキュービクルを点検します。点検内容としては、区分開閉器等の外観目視点検、漏えい電流測定、非常用発電機の手動での起動・停止の確認などがあります。

年次点検の義務

年次点検では、年に一度(もしくは3年に1回)キュービクルを点検します。点検内容としては、区分開閉器等の外観目視点検、停電状態での電気設備の精密な点検、絶縁抵抗測定、保護継電器動作特性試験、保護継電器連動動作試験などがあります。

長い目で見てキュービクルの導入を

キュービクルの導入はある程度初期費用がかかります。しかし、多くの電気を使用する場所では、高圧電力の方が電気代を節約できるので長い目で見て経済的だといえます。キュービクルの導入やメンテナンスで悩んでいる場合は、専門業者や専門家に相談してみましょう。

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