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2024.05.31

工事や点検で停電は必要?停電時の注意事項について解説

 

工事や点検で停電は必要?

大きく分けて、年に一回の年次点検と、電気設備工事の際に停電をして作業しなければいけない場合があります。
 

年次点検とは

保安規程により、高圧受変電設備(キュービクル)は、お客様が管理する必要があり、年一回の年次点検を行うことが決められています。
電気事故を未然に防止し、電気設備の安全を確保するためにも、日頃の点検を通じて不備・不具合の早期発見に努めなければなりません。
 

停電時を伴う工事とは

電気設備の故障・経年劣化による停電をなくすために、設備の更新をおこなう場合、やむを得ず停電を伴う場合があります。
 

停電時の注意点

実際に工事や年次点検で停電した場合は、復電後の設備上のトラブルを避けるため、以下の点について注意しましょう。

精密機器は必ずコンセントから抜く

年次点検では、配線などの漏電状態を調べます。その際、通信・情報化機器(電話交換機・ターミナルアダプタ・ルータ・コンピュータ機器など)への影響を避けるため、年次点検の前に必ず機器自体の電源を落とし、プラグをコンセントから抜きましょう。
 

電話交換機・ターミナルアダプタのメンテナンス

オフィスで使用している内線電話や外線との交換接続を行う電話交換機には、データなどメモリーを保管するためのバックアップ用電池が入っています。この電池の耐用年数は、使用環境にもよりますが5~7年とされており、この電池が寿命を迎えた状態で停電となった場合、電話番号、短縮ダイアルなどのデータが消え、復電した際に通常どおり電話機が使用できなくなることがあります。
こうした事態を避けるためにも、購入先やメーカーなどによる定期点検を行い、電池交換などのメンテナンスをしていただくことをお勧めいたします。
(一般的な使用環境における電話交換機自体の耐用年数は6~7年とされています)
 
ルータやターミナルアダプタにも、停電時動作用のバックアップ用電池が入っている場合があります。これはAC電源の供給がない場合にも、短時間であれば動作を可能にするためのものです。
この電池が切れていた場合、停電時に全く電話回線が使用できなくなります。
緊急時に備えて、バックアップ電池は1年に1回程度、チェックや入れ替えを行うことをお勧めいたします。

エレベーターの使用停止

停電時はエレベーター内が無人であることを確認し、エレベーター管理会社の指示に従って、事前に停止させてください。
念のため、停電開始直前の使用はお控えください。
エレベーター管理会社には、事前に年次点検や停電工事の日程についてお知らせください。
 

冷蔵庫・冷凍庫の事前対応

停電に伴い、中の商品が傷む場合があります。事前に空にするなどの対応をしましょう。
 

警部・ビル管理会社へ連絡

警備会社にも事前に年次点検や停電工事の日程についてお知らせください。

停電を伴う工事の注意事項については下記動画をご確認ください。

 

工事時以外に停電が発生してしまった場合

 事前に連絡のあった停電を伴う工事停電とは別に、予定外に停電が発生してしまった場合の対応方法を紹介します。
 

 電気が全て消えてしまった場合

 電気が全て消えてしまい、1分ほど待っても復旧しなかった場合は、外に出て信号など周りが停電していないか確認してみてください。
周りが停電していた場合は、電力会社の事故が考えられます。少し様子をみてから最寄りの電力会社にご連絡ください。
周りが停電していなかった場合は、お客様の高圧受電設備(キュービクル)の事故が考えられます。主任技術者か、外部委託している場合は、キュービクルの保守点検業者にご連絡ください。
 

一部電気が使えなくなった場合

一部照明やコンセントが使えなくなった場合、設備のブレーカーが落ちていることが考えられます。
落ちているブレーカーがあった場合、「切」側に操作した後、「入」側に切り替えてみてください。
再度ブレーカーが落ちてしまう時は、キュービクルの保守点検業者にご連絡ください。