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2023.02.18

太陽光発電を設置できる場所は?設置場所それぞれの特徴を解説

 クリーンなエネルギーとして注目を集めている太陽光発電システムですが、導入するためには太陽光パネルの設置場所や、その他周辺機器などの設置場所を確保しなければなりません。今回は太陽光発電を設置できる場所や、設置場所それぞれの特徴を解説していきます。
 

土地や屋根以外でも広がる太陽光発電の可能性

太陽光発電設備を設置できる場所として一般的なのは、土地や屋根の上です。しかし、近年では土地や屋根以外のさまざまな場所に太陽光パネルが設置されており、外壁やカーポートなどに設置するケースも増加しています。
 
設置方法の選択肢が増えることは、これからの太陽光発電の普及に大きく影響します。持続可能な社会を実現するために、今後も太陽光発電の可能性は広がっていくでしょう。
 

太陽光発電設置に適した条件は?

現在ではさまざまな場所に太陽光パネルが設置されていますが、太陽光発電の設置には場所によって向き不向きがあります。ここでは、太陽光発電設置に適した3つの条件について解説していきます。
 

日光を遮るものがない場所

太陽光発電は太陽光エネルギーによって発電するため、太陽光パネルを設置するなら日光を遮るものがない場所が適しています。建物や電柱、背の高い木など、あらゆる物が日光を遮る障害物として考えられるでしょう。 障害物によって太陽光パネルに日光がほとんど当たらないような状況では、設置しても十分に発電できません。
 

 傾斜のない場所

太陽光パネルの設置場所は、傾斜のない平らな場所が適しています。太陽光パネルを設置する際は、30度程の傾斜をつけることが理想的とされています。しかし、傾斜のある土地の場合、基礎の安定した設置が難しく、土砂崩れのリスクも考えられます。
太陽光パネルの傾斜は架台で調整することが可能なため、できる限り平らな場所が設置に適しています。
 

自然災害の影響を受けづらい場所

太陽光発電の設置場所として、自然災害の影響を受けづらいことは非常に重要なポイントです。例えば、地盤の弱い土地の場合、台風や大雨の影響で土砂崩れが発生し、太陽光発電が崩壊してしまうというリスクが考えられます。
 
また、海に近い場所で考えられるのは塩害のリスクです。塩害とは、海中に含まれる塩分が原因で、住宅や電気設備などに大きな被害が出ることを指します。海に近い場所に設置した場合、塩分が太陽光パネルやその他周辺機器に悪影響を及ぼす可能性があります。
 自然災害のリスクを考慮して、太陽光発電の導入を検討していきましょう。
 

日本で土地や屋根以外の設置場所が注目される理由

 
日本では土地や屋根以外の設置場所が注目されていますが、適した土地が徐々に不足してきていることが理由として考えられます。日本の太陽光発電の導入は、FIT(再生可能エネルギー固定価格買取制度)によって急速に普及していきました。
 
日本では、現在も止まることなく太陽光発電の導入が進んでいますが、実は国土面積あたりの太陽光設備容量は世界でトップです。太陽光発電設備に適した土地が年々減少しており、土地不足は再生可能エネルギー普及のために避けて通れない問題となっています。
 
そこで注目されているのは、従来の設置場所とは異なる新たな設置方法です。建物の外壁やカーポートの上、農地の上に太陽光パネルを設置するなど、さまざまな設置方法が検討されています。
 

土地や屋根以外の設置場所

太陽光発電を設置する場所は土地や屋根が一般的ですが、現在はさまざまなスペースを活用して太陽光パネルが設置されています。ここでは、土地や屋根以外で注目されている設置場所を4つ紹介します。
 

農業と組み合わせる「ソーラーシェアリング」

農業と太陽光発電事業を組み合わせるソーラーシェアリングは、新たな農業の形として注目されてきました。農林水産省から2013年に「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取扱いについて」という通達があり、そこから徐々に普及してきた仕組みです。
 
野立ての太陽光発電設備を設置せず、農地の上に太陽光パネルを設置し、農業と太陽光発電の両方を可能にします。本来、農地を他の用途で使用する場合は「農地転用」という手続きが必要になり、宅地や雑種地といった扱いに変更されます。しかし、ソーラーシェアリングの場合は「農地の一時転用」という扱いで、農地のまま太陽光発電設備が設置されている部分だけが一時的に転用となります。
 
近年はソーラーシェアリングについての規制緩和もあり、今後の新規設置数の増加が期待されている方法です。
 

一体型もある「カーポート」

カーポートの屋根部分に太陽光パネルを設置したものは、ソーラーカーポートと呼ばれています。ソーラーカーポートは大きく分けて2種類あります。1つ目は、太陽光パネルの設置を考慮して作られた太陽光発電一体型です。太陽光パネルを設置しやすいフラットな形状で、スペースを無駄なく利用できるのが特徴です。
 
2つ目は、カーポートと太陽光パネルが別になっているタイプで、太陽光パネルを設置しなくてもカーポートとして成立しているのが特徴です。カーポートの屋根に架台を取り付け、その上に太陽光パネルを設置していきます。
 
しかし、カーポートの中には太陽光発電の設置を前提としておらず、素材や形状で太陽光パネルの設置ができない場合もあります。
 

目視で状況をチェックできる「外壁」

屋根の上ではなく、外壁に太陽光パネルを設置するという方法もあります。外壁への設置は傾斜がつかないため、発電効率は落ちてしまいますが、パネルの状態を目視でチェックしやすいという特徴があります。
 
目視でパネルの破損や汚れをチェックできるだけではなく、積雪の影響を受けづらいというのもポイントです。また、近年では窓ガラスと一体化したタイプも開発されており、外壁部分に設置する太陽光発電の今後の発展に注目です。
 

気軽に設置しやすい「倉庫」

倉庫の上にも太陽光パネルを設置することは可能です。倉庫の上はそれほど目立たず、屋根を傷つけるという心配も少ないので、気軽に設置しやすい場所といえます。住宅や工場の屋根に設置することと比較して低い位置に設置するため、工事メンテナンスが容易というのも特徴です。
 
一方で、太陽光パネルの設置を前提として作られていないため、場合によっては倉庫が破損してしまう可能性が考えられます。安全に設置するために、倉庫の屋根が重量に耐えられるかを事前にチェックする必要があります。
 

太陽光発電の今後の進化に注目!

太陽光発電設備の設置方法の選択肢は徐々に増えてきており、太陽光パネルに関してもさまざまな見た目の製品が販売されています。あらゆるスペースを活用し、今後はさまざまな場所で太陽光発電を目にすることになるでしょう。